谷口給食に入ったきっかけはすごく単純で、車の運転が好きだったからです。でも運転する車がこれまでと違う大きな車だったので、入社当初は戸惑いました。二週間もすれば、慣れましたけどね。最初は先輩が横に同乗しながら配送ルートを教えてくれます。私が回るルートは、今まであまり縁のなかった地域でしたが、近道や効率のいい回り方を教えてくれたおかげで、道には詳しくなりました。一人でルートを回るようになってからも、仲間たちと情報交換をしながら楽しくやっています。同年代の女性も多いので、プライベートでも一緒に遊びに行ったり飲みに行ったりすることもあります。パートスタッフとして入社しましたが、仕事内容と会社の雰囲気が私に合っていたので、正社員にしていただきました。

正直、交通事情が厳しい時間帯でもあるし、少しでも早く出発して時間内にお客様にお弁当を届けなくてはいけないので、出社してその日配達するお弁当を積み込むまでの時間は、戦場です。積み込みが終わり、積荷チェックを受けてからの出発する瞬間が、朝のクライマックスと言えるかもしれません。そこからは、一人だけの時間になるのですが、気は抜けません。30件弱のお客様にお弁当をお届けするので、少し走っては次のお客様、少し走っては次のお客様と、なかなか息つく間もありません。そんな中でも馴染みのお客様から声をかけてもらえる時が、この仕事に就いてよかったと思う瞬間のひとつです。無事にお昼の時間までにお弁当を届け終えると、正直ホッとします。ルート先でお昼の休憩をとった後、空容器を回収し会社に戻ると、同じように仲間たちが帰ってきます。片付けを終え、その日1日の出来事を仲間と共有しながらワイワイやっている時間の、なんとも言えない安堵感が大好きです。